「資産運用を始めたいけど、投資とか詳しくないから怖い……損はしたくない!」
「将来のことが不安……貯金だけでいいのかな?」
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こんなお悩みを抱えている方に!
この記事では、新社会人の皆さんに向けて、資産運用を始めるにあたって覚えておくといい「投資の4つの基礎知識」をお伝えします!
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興味を持った方はぜひ最後まで見ていってください!
基礎知識1:r>g(資本収益率>経済成長率)の法則
トマ・ピケティが著書『21世紀の資本』で提唱した「r>g」は、経済学において非常に重要な概念です。この不等式は、資本収益率(r)が経済成長率(g)を上回るという状態を表しており、現代社会における格差拡大のメカニズムを説明する上で、重要な鍵となっています。
「r」は資産の成長、「g」は経済(≒給料)の成長を表す
資本主義では格差が拡大するようになっている
ピケティは、歴史的なデータ分析から、資本収益率(r)が経済成長率(g)を長期的に上回る傾向にあることを示しました。つまり、資本を持っている人の方が、労働によって収入を得ている人よりも、より速いペースで富を増やせるということです。
この状態が続くと、何が起こるのでしょうか?
なぜ「r>g」が起こるのか?
- 資本は自ら増殖する: 資本は投資によってさらに大きな資本を生み出すことができます。一方で、労働による所得は、労働時間や生産性の向上に依存するため、成長率に限界があります。
- 遺産相続: 富裕層は、莫大な資産を子孫に相続させることができるため、世代を超えて富が蓄積されやすくなります。
r>gの恩恵を受けられる側(資本家)に行くために投資を始める
基礎知識2:キャッシュフロークワドラント
ロバート・キヨサキの著書『金持ち父さん 貧乏父さん』で紹介されている「キャッシュフロークワドラント」は、人々が収入を得る方法を4つのタイプに分けて考え、経済的な自由を目指すための指針となる概念です。
収入源によって4つのタイプに分類する
キャッシュフロークワドラントは、収入源によって人を4つのタイプに分類するものです。
各タイプの収入源の特徴
ロバート・キヨサキのキャッシュフロークワドラントにおける各タイプのメリットとデメリットを、より視覚的に分かりやすい表にまとめました。
タイプ | メリット | デメリット |
---|---|---|
E(従業員) | 安定した収入、福利厚生、社会保障 | 収入の上限が限定的、時間と収入が比例、経済的な自由度が低い |
S(自営業者) | 高い収入の可能性、自由な働き方、スキルアップの機会 | 収入の安定性に欠ける、長時間労働になりがち、責任が大きい |
B(ビジネスオーナー) | 高い収入の可能性、経済的な自由度、資産の構築、雇用創出 | 高いリスク、多岐にわたる業務、初期投資が必要 |
I(投資家) | 資産の自動的な増殖、高いリターン、経済的な自由度 | 投資リスク、専門知識が必要、市場変動の影響を受ける |
ビジネスを持つか、資産を持つことで経済的な自由を手に入れる
キヨサキ氏は、多くの人がE(従業員)のままでいることを危惧し、経済的な自由を手にするためには、B(ビジネスオーナー)やI(投資家)になるべきだと主張しています。
- 経済的な自由: 働かなくても生活できる状態を指します。
- 資産の構築: 収入を生み出す資産を構築することで、将来の安定的な収入源を確保します。
キャッシュフロークワドラントを活用する上での注意点
- 絶対的なものではない: 人は一つのクワドラントに固定されるわけではなく、複数のクワドラントに属している場合もあります。
- リスクとリターン: 高いリターンを得るためには、高いリスクを伴うことも理解する必要があります。
- 長期的な視点: 経済的な自由を達成するためには、長期的な視点で資産形成に取り組むことが重要です。
基礎知識3:複利の計算式
複利については以前解説記事を作成いたしました。
複利とは、元本だけでなく、その運用で得られた利息も次の期間の運用に回すことで、雪だるま式に資産を増やしていく仕組みのことです。
例えば、100万円を年利5%で運用する場合、1年後には105万円になります。この105万円をさらに翌年から運用すると、2年目には105万円に5%の利息が加わり、さらに大きな金額になります。このように、利息にも利息がつくことで、資産はどんどん増えていくのです。
複利の計算式
複利の計算式は、以下のようになります。
将来の金額 = 元本 × (1 + 利率) ^ 期間
- 将来の金額: 将来的に増えた金額
- 元本: 最初の投資金額
- 利率: 年利
- 期間: 複利で運用する期間(年)
- ^: べき乗を表す記号
例えば、100万円を年利5%で10年間運用した場合、将来の金額は、
- 将来的な金額 = 100万円 × (1 + 0.05) ^ 10 ≈ 162万円
となり、約162万円に増えることがわかります。
複利の真の威力は時間とともに発揮されていく
複利の最も大きな特徴は、時間が経つほど資産が指数関数的に増えていくということです。上の計算例でもわかるように、10年間で約62万円も増えています。
これは、複利の効果と呼ばれ、投資の世界では非常に重要な概念です。複利の力は、時間を味方につけることで、大きな資産を築くことを可能にします。
複利の効果を高めためには「長期運用」と「低コスト」を心がける
複利の効果を最大限に引き出すためには、以下の点に注意しましょう。
基礎知識4:72の法則
72の法則とは、複利で運用した場合に、元本が約2倍になるまでの期間を簡単に推定できる便利な計算方法です。
計算式
72の法則の計算式は非常にシンプルです。
72 ÷ 年利(%) = 元本が2倍になるまでの年数(概算)
計算例
例えば、年利5%で運用する場合、元本が2倍になるまでの年数は、
- 72 ÷ 5 = 14.4
となり、約14.4年で元本が2倍になると推定できます。
72の法則は複利の効果を測定する計算式
この法則が成り立つ理由は、複利の効果によるものです。複利とは、元本だけでなく、その運用で得られた利息も次の期間の運用に回すことで、雪だるま式に資産が増えていく仕組みです。
72という数字は、様々な金利と複利計算の結果から経験的に導き出されたもので、厳密なものではありませんが、概算値としては十分に実用的です。
資産を増やしている人は、増やすための知識を持っている
今回紹介した知識は、資産形成に関する知識の中では「常識」とも言えるものです。しかし、学校では習わないため、知らない人もたくさんいます。
資産を増やしている人は、自ら主体的に行動することでこれらの知識をゲットしています。だから資産を増やせるのです。
この記事をきっかけに、資産を増やすための知識をどんどん増やしていきましょう!
ただし!変な情報商材や詐欺に引っかからないように!!