お金の基礎講座1〜5はぜひ一度通してお読みください!(この記事は第4回です)
今回のお金の基礎講座はインデックス投資についてです。
NISAのことを調べていると、自然と耳に入ってくることが増える単語ではないでしょうか?
ただ、意味をしっかり理解していない人や、似たような言葉の識別ができていない人も多いように感じます。投資信託とインデックス投資、やインデックスファンドとインデックス、などです。
「え?それって全部一緒じゃないの?」
「別に理解してなくてもとりあえずインデックス投資ってやつをやっとけばいいんでしょ?」
という人たちには、必ず今回の記事がお役に立つと思います。
実は筆者も最初、このあたりの単語の区別が全然できておらず、非常に混乱した記憶があるので、単語の意味がわかるような説明を心がけて記事を執筆しました。
図解もつけて分かりやすくしたので、初心者の方にもおすすめです!
この記事を読むと……
・インデックス投資というNISAで人気の投資手法やおすすめのインデックスが分かる!
・インデックス投資のメリット4選とデメリット4選が分かる!
・インデックス投資の始め方と、おすすめの証券口座、投資信託が分かる!
筆者の一言まとめ!
インデックス投資は万人におすすめの長期の資産形成に適した投資手法!ただ、メリットやデメリットを理解しないまま始めると続けることが難しいので、しっかりと理解してほしい!
おすすめの証券口座は開設が楽で手数料も安いSBI証券か楽天証券!おすすめのインデック投資信託はS&P500かMSCI ACWIという指数に連動する商品!筆者の運用成績も見よう!
インデックス投資はインデックス(指数)に連動する投資信託に投資をすること
株価指数(インデックス)は株価の平均値のこと
まず、インデックス投資のインデックスについて説明します。インデックスとは株価指数のことで、特定の銘柄群の株価の動きを表すものです。いろいろな株価の平均値だと思ってもらえるといいです。
インデックスには沢山の種類があります。日経225(日経平均)・TOPIX・NYダウなど、到底覚えきれません。そもそも覚える必要はありません。
インデックス投資とは、これらの株価指数(インデックス)に連動するように運用されている投資信託、つまりインデックス投資信託を売買する投資手法のことです。
投資信託というのは種類が沢山あるのですが、その中の1つに「インデックス投資信託」という種類のものがある、というイメージです^^
インデックス投資は長期投資の王道
インデックス投資は、様々な著書でも推奨されている長期投資における最適解です。多くの人が再現性高く資産形成や資産運用に成功できるため、著名人やインフルエンサーでもインデックス投資を進める人はたくさんいらっしゃいます。
ただ、中には「そんなの国家の陰謀だ!」といった声を聞いて不安になっている方もいるかもしれません。そんな方にはこちらの本をぜひ読んでいただきたいと思います。
インデックス投資の名著「敗者のゲーム』です。以前紹介記事も執筆いたしました。
【お金のおすすめ本】初心者にもおすすめ!インデックス投資の名著「敗者のゲーム」
こちらを読めば、陰謀論的な話を信用するのはあまり賢明ではないと思っていただけるのではないでしょうか。
おすすめのインデックスはMSCI ASCWIとS&P500
今回おすすめするインデックスはぜひ名前だけでも覚えていっていただけると嬉しいです。知っているだけでも日本人の中では金融知識高めの部類に入れるので、自慢できると思います。
おすすめのインデックスは
MSCI ACWI と S&P500
の2つです。
全世界株式と米国株式の指数として採用されることの多いインデックスですね。
こちらの説明は前回の記事でもさせていただきましたので、よければご覧ください。
インデックス投資のメリット4選とデメリット4選
メリット4選
インデックス投資には以下の4つのメリットがあります。
1:誰でも簡単に長期分散投資ができる
投資のリスクを抑えるうえで重要なのは 長期 分散 の投資を行うことなのですが、インデックス投資ではこの長期分散投資を誰でも簡単にすることができます。1つの投資信託を買い付けるだけでいいので、特殊なスキルも専門的な知識も必要ありません。最低限のPCスキルや行動力だけあれば十分です。
2:長期でやるとアクティブ投資よりも高いリターンが出る
アクティブ投資とは、投資者が自分で銘柄を選定したり、プロのファンドマネージャーが銘柄選定をして運用を行うアクティブ投資信託を買い付けたりすることです。
これは「敗者のゲーム」を読んでいただくとよく分かるのですが、プロのファンドマネージャーが運用しているアクティブ投資信託の90%以上は長期で比較したときにインデックス投資信託に負けているのです。証券業界が知られたくない「不都合な真実」の1つと言われています。
3:手数料が安くムダがない
アクティブ投資がインデックス投資にリターンで劣る大きな要因の1つが、「手数料が高い」ということです。プロのマネージャーの人件費は高額ですし、銘柄選定にかかる作業も膨大で人件費が必要なので、手数料は高くせざるを得ません。
対してインデックス投資は、もともと存在している株価指数に連動するように、その株価指数の構成銘柄を機械的に買い付けるだけなので、人件費はかなり安いものが多いです。相場は大体0.1%前後と言われています。相場を覚えておくと手数料の高い低いが自分で判断できるので、覚えておいて損はないです。
4:放っておくだけでいいので手間がない
インデックス投資はいったん買い付けの設定をしたらあとは基本的に放っておくだけでいいので、手間がかかりません。まさに「ほったらかし投資」ですね。
投資というとパソコンの画面で株価の動きを見ながら売買をしているイメージの人も多いかもしれませんが、インデックス投資をしている人は基本的に株価をあまり見ていません。手間を掛けずに長期で見ると着実に資産形成でき、万人向けの意味がわかります。
筆者もオルカンを積み立ててインデックス投資をしていますが、口座を見るのは2〜3日に1回程度です。短期の値動きはどうでもいいので、逆に見ないほうが安心して過ごせます^^;
デメリット4選
インデックス投資にはデメリットもあります。ただ、制度面での欠陥というよりは投資家側の勘違いなどが原因の問題が多いと感じています。今回は主観も交えながらデメリットを4つお伝えします。
1:今のキャッシュインフロー(使えるお金)はむしろ減る
投資初心者の方はよく勘違いしていますが、インデックス投資をして利益が出ても、投資信託を売却するまで利益は手元に来ません。
インデックス投資は長期投資が前提なので、イメージとしては貯金に近いものです。貯金をするということは今使えるお金は減るので、「今お金をたくさん使いたい!」という人にはあまり向いていません。
キャッシュフローを増やしたいという人には配当金を目的にした投資手法が適していますが、銘柄選定の知識などが必要なため初心者の方にはまず財務分析の勉強をすることをおすすめします。
2:短期で見ると全然増えた気がしない
こちらは筆者のような資金にゆとりのない人が感じやすいデメリットですが、インデックス投資は短期的に見ると利益が全然出た気がしません。
投資は規模の世界なので、投資できる金額が少ないと利益も少なくなってしまいます。そのため、「なんだ、全然増えないじゃん!」といって始めて数ヶ月でやめてしまう人も少なくありません。
投資における重要な考え方に「複利」というものがあるのですが、複利を理解しないとこういった事が起こってしまいます。
3:やっていてもつまらない
これは手間がかからないというメリットの裏返しのようなものですが、インデックス投資は基本的にやることがないので面白くないです。定期的にチェックしたときに含み益が増えていればニヤニヤして、減っていればションボリするだけです。
刺激が欲しい場合はFX取引やデイトレード、競馬やパチンコなどのほうがいいですね。
それで資産形成をしようとする人間の気が知れませんが。
4:元本割れの保証はないので、暴落時に売ると損をする
基本的に株式投資はリスクが大きく、投資した元本の保証はありません。これはインデックス投資も例外ではなく、投資した金額よりも評価額が低くなる(元本割れ)の危険は常に伴います。
S&P500や全世界株のインデックス投資は、15〜20年の長期で見ると元本割れのリスクは殆どありませんが、特に投資初期の段階では含み損を抱えることも珍しくありません。
暴落時などに投資信託を売却してしまうと、損失を出してしまうだけでなく資産形成から退場することになってしまうので、知識をつけてこういったことが起こらないような心構えをしておく必要があります。
これらのデメリットは、主にインデックス投資への理解不足が原因で感じてしまうことが多いです。インデックス投資への理解を深めるために、勉強していく必要があります。
始め方:ネット証券でNISA口座を開設して、人気のインデックス投資信託を毎月定額で買い付け設定で完了
インデックス投資を始めるのは非常に簡単です。口座開設作業自体は10分程度でできます。カードの発行などを含めても1週間前後でできるので、時間があるときにすぐにやってしまいましょう。
ネット証券の証券口座を開設する(NISA口座も同時に開設する)
インデックス投資を始めるなら手数料が安いネット証券がお得です。筆者のおすすめはSBI証券か楽天証券です。初心者の場合はサイトが見やすい楽天証券がいいと思います。
同時にNISA口座も開設できるので、開設しておきましょう。
口座開設サイトのリンクはこちらです
定額積み立て用のクレジットカードも用意するとお得に投資できる
NISAでのインデックス投資積み立ては、クレジットカードで行うことができます。
SBI証券なら三井住友カードNL、楽天証券なら楽天カードで積立を行うと、ポイントなどももらえてお得に資産形成が始められます。
カードの申し込みサイトのリンクはこちらです
楽天カードおすすめの投資信託を毎月定額で買い付ける設定をして、完了!
あとは、実際にインデックス投資信託を毎月定額で買い付ける設定をするだけです。
おすすめの投資信託は
- e MAXIS Slim S&P500 ※楽天証券は 楽天S&P500 でも可
- e MAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー) ※楽天証券は 楽天オール・カントリー でも可
の2つです。
金額は自分のお財布と相談し、なるべく少額から始めることをおすすめします。まずはスタートを切ることが大切で、次に大切なのが続けることです。金額は慣れてきたら増やせば問題ありません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
インデックス投資は万人向けで再現性が高いとはいえ、万能ではありません。
それでも、インデックス投資の長所や目的を理解しながら、少しづつ勉強していくと、将来お金に困る確率はグッと減ります!ぜひ始めましょう!
以下、まとめです!ありがとうございました!
お金の基礎講座1〜5はぜひ一度通してお読みください!(この記事は第4回です)