お金の基礎講座1〜5はぜひ一度通してお読みください!(この記事は第3回です)
前回、株式投資で大切なのは長期分散投資!とお伝えしました。これは株式投資に限らず投資全般に言えることですが、特に株式のようなリスクの大きい資産ではリスクを適正に保つための長期分散投資は重要だと言えます。
ここで初心者の皆さんは
「長期分散投資って言われても、そんなことできないんだけど!?」
「いろんな会社の業績とか見ながら、それぞれ株式買わないといけないの……?」
と思ったのではないでしょうか?
ご安心ください!「投資信託」というものを使えば、誰でも簡単に分散投資をすることができます!そして、それを長期間続けていければ、投資の王道 長期分散投資 が完成します!
今回は「投資信託とは?」を図解で初心者の方にもわかりやすく解説します!
この記事を読むと……
・投資信託について、図解でわかりやすくイメージできる!
・NISAで人気の投資信託2つと、その特徴がわかる!
・初心者が資産形成に成功するためにやるべきこととおすすめ本がわかる!
こんな人に読んでほしい!
・NISAっていうのに興味あるんだけど、投資信託について全くわからない!という人
・NISAでなにを選べばいいのかわからない!教えて!という人
投資信託は様々な資産の詰め合わせパック
投資で重要な分散投資をやってくれる
投資信託とは、わかりやすく言うといろいろな資産の詰め合わせパックのことです。
世の中には数え切れないくらいの資産があります。株式、債券、不動産、金、原油…etc.
そして、投資で重要と言われているのが資産を分散して持つ、ということです。「たまごをひとつのカゴに盛るな」という格言が有名ですね。たくさんのカゴにたまごを盛っておけば、1つ落としてしまっても大丈夫、という意味ですね。
ただ、多くの人にとって分散投資を個人で行うのは困難です。銘柄の選び方も資金力も、何もかもが足りない人が圧倒的多数です。もちろん筆者もできません。
その分散投資を代行してくれるシステムが「投資信託」というものです!
投資対象と選び方によって個性が出る
投資信託にも様々な種類があるのですが、主な違いは「投資対象」とその「選び方」です。これらによって投資信託の中でも個性が出ていて、選択肢が広がっています。
株式だけに投資する投資信託、債券だけに投資する投資信託、不動産価格に連動するように作る投資信託、いろいろな資産をバランスよく選んだ投資信託、などなど。
また選び方も、指数(インデックス)と言われるものに連動するようにある程度機械的に銘柄を選定するもの、投資のプロが全力で目利きをして銘柄を厳選するもの、など様々です。
投資信託と一言で言っても、種類が無数にあるのが、初心者にとって理解しにくい点ですね。
人気の投資信託を覚えておけば、他のものは知らなくていい
ただ、全てのことを理解していないといけないのか、というと全くそんな事はありません。というか、世の中の投資信託について全てを把握している人なんておそらくこの世に存在しません。一般社団法人 投資信託協会によれば、2022年時点で5,888本もの投資信託が存在しています。全部理解していたら気持ちが悪いです。筆者も全然知りません。
初心者に限らず、NISAで資産形成したいと思っている人にとっては、次の2つの投資信託だけ覚えておけば全く問題ありません。早速見ていきましょう!
言い方が悪いかもしれませんが、次に紹介する2つ以外はむしろ初心者にとっては邪魔な知識かもしれません。5,888本ある投資信託のうちの5,500本くらいはゴ◯です。◯ミについての知識なんてあるだけ無駄なので無視していきましょう。
NISAで人気の投資信託2選
米国の主要500銘柄(S&P500指数)に連動するインデックス投資信託
NISAで人気の投資信託、1つ目は米国株(S&P500)です。
全世界の株式時価総額の約60%を占める(2024年時点)まさに絶対王者米国。その中でも更に主要な500銘柄の指数であるS&P500指数に連動する投資信託の総称です。「世界の成長は米国なくしてありえない!」と思える人はこちらがおすすめです。
S&P500に連動する商品というのは人気のため、証券会社各社が投資信託を販売しています。とりあえず迷ったら「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」という商品を買いましょう。楽天証券でNISA口座を開設した方は「楽天・S&P500・インデックス・ファンド」もおすすめです。
世界中の優良約3000銘柄(MSCI ACWI指数)に連動するインデックス投資信託
NISAで人気の投資信託、2つ目は全世界株(オルカン)です。
世界中の株式約3000銘柄に分散投資をする投資信託です。全世界の株式時価総額の約85%を占める銘柄を時価荷重で買い付けます。まさに世界中を丸ごと買う、というイメージにピッタリの投資信託です。今現在は全世界株に占める米国の割合が約6割ですが、今後の世界情勢によってはそのバランスも変化していきます。
「世界経済は今後も成長を続けるだろうけど、それが米国中心なのかはわからない。どういう未来になっても後悔しないように、広い範囲をカバーしておきたい!」という方にはこちらをおすすめします。
こちらもS&P500同様様々な商品がありますが、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」か「楽天・オールカントリー・株式インデックス・ファンド」でいいでしょう。
ちなみに「オルカン」という名称はeMAXIS Slim全世界株式のことを指します。それ以外の商品をオルカンと呼ぶのは正式ではないそうです。が、まあ正直どうでもいいですね。
筆者はオルカン派ですが、S&P500も大好きです。
商品の理解度で投資の成功率は上がる
投資の王道は長期分散投資ですが、投資信託にできるのは分散の部分だけです。長期投資については投資をする人自身が続けていくことで達成できるのですが、これがなかなか難しいのが問題です。
長期投資が続かない主な要因は
- 商品への理解が浅い
- リスクを取りすぎて、暴落に耐えられない
- 周囲のノイズに惑わされて不要な投資信託を購入し、損失を出してやめてしまう
などです。主に知識不足が原因で起きてしまうことが多いですね。
なので、まず商品への理解度を高めることで成功率を上げていくことを強くおすすめします。
おすすめは「リベラルアーツ大学」というYouTubeチャンネルの動画です。非常に簡潔にまとめて頂いていて筆者も普段とてもお世話になっているチャンネルです。
【初心者向け】意外と説明できない「S&P500」の中身について分かりやすく解説【株式投資編】:(アニメ動画)第220回
【初心者向け】全世界株ファンド・オルカンの「中身」と「補強法」について解説【株式投資編】:(アニメ動画)第421回
私がお金の勉強を始めるきっかけになったチャンネルです。
もっと早く出会っていれば……と何度思ったことか^^;
初心者が絶対にするべきこととおすすめ本
行動に移して、続ける
ここまで投資信託についてお伝えしてきましたが、結局初心者はどうすればいいんでしょうか?
初心者が絶対にするべきことは 始める ことと 続ける ことです。
「え、なにそれ?」と思う方もいるかもしれませんが、これができずにあとになって後悔している人はとても多いんです。
初心者が初心者である理由は始めていないからなんですよね。始めてしまえば初心者脱出の半分は終わったも同然です。そこにすらいけない人たちも多い中、お金に困らない人生に間違いなく近づき始めているのはとても大きなことだと思いませんか?
もう半分は続けることです。こちらのほうが難易度は高いですが、こと長期分散投資については非常にシンプルです。黙ってコツコツ買い付け続ける。これだけです。これだけのことですが、実行に移すのは難しいので、知識を身につけることをおすすめします。
投資の名著を1冊以上読む
次に初心者がするべきことは 投資に関する名著を読む ことです。
もちろん今は無料で良質な情報がたくさん手に入る時代です。わざわざ本を買わなくても、YouTubeで動画をたくさん見れば、必要な知識の大部分は手に入ります。筆者もはじめは動画で勉強していましたが、あとから本を読んだ際に本を読むことならではの良さにも気がつくことができました。
- 知識が体系的にまとめられていて、情報を整理しやすい。
- 関連動画やキーワード検索では見つからなかった情報が手に入ることがある。
特に多くの人に手に取られている本は、それだけ多くの人に悩みを解決する知識や方法を伝え続けてきた本ということなので、1冊は読んでほしいなと思います。
個人的におすすめなのは以下の3つです。
1:「敗者のゲーム」チャールズ・エリス
名著中の名著。投資の本といえば、で名前を挙げる人も多い。その他の投資本よりも文章が平易でわかりやすいのに、データや先行研究などでインデックス投資がいかに再現性高く私達を成功に導く方法なのかを説明してくれています。今後インデックス投資信託だけでなく、いろいろ挑戦してみたいな、という意欲の高い方には、まずこちらを読んで再検討することをおすすめします。
2:「難しいことは分かりませんが、お金の増やし方を教えて下さい!」山崎元・大橋弘祐
初心者にはまずこの1冊、という本。対話形式の文章で、お金のプロ(山崎さん)にド素人(大橋さん)が質問しながらお金の勉強をしていく本。何もわからないし、難しい本も読みたくない!という人にはおすすめ。残念ならが山崎さんは今年1月にお亡くなりになりましたが、著書を通じて日本の人たちを今でも救ってくれている、偉大なお方です。
3:「転換の時代を生き抜く 投資の教科書」後藤達也
今年出版された元日経新聞記者の後藤達也氏が回た本。名著というにはまだ早いかもしれませんが、いずれ名著と呼ばれるのでは、と個人的に思っている1冊。社会人にはむしろこちらのほうがいいかもしれない、というくらい、投資だけでなく経済やビジネスについての根本的な内容を体系的に説明していて、かつ分かりやすい。経済に明るくなりたい方にはおすすめです。
まとめ
いかがでしたか?
だんだんと、NISAに向けての知識が貯まっていってくれているかな、と思っています。
かつてNISAのNIの字も知らなかった筆者が、少しずつ投資やお金のことを知っていって、未来が明るく見えてきたときのように、読んでる方もなってくれていると嬉しいなと思います。
以下、まとめです!読んでいただきありがとうございました!
お金の基礎講座1〜5はぜひ一度通してお読みください!(この記事は第3回です)